インバウンド沸騰の陰で、日本人が置き去りにされる現実
世界中から観光客が押し寄せる日本。その賑わいは喜ばしいはずなのに、なぜか私は置いてきぼり感を抱いてしまうのです。
ニッポンであって日本ではない感じの「観光地」。訪れる人の多くがインバウンド客で、日本語よりも外国語が目立つ、さらに物価の高さに複雑な気持ちになる人もいるでしょう。
盆と正月、GWくらいしか長期の休みがない。給料の見直しが進んでいてもさらに物価高。日本に住んでいながら、その素晴らしさを満喫する余裕もない。
インバウンドのおもてなしにせっせと働く一方で、自分たちの旅行は後回し。これって、なんかおかしくないですか?
「日本は素晴らしい国だ!」私だって国内旅行がしたい
SNSには、日本文化や観光地、グルメを満喫する外国人観光客の投稿があふれています。
確かに、日本の魅力は世界中の人々を惹きつけ、観光客数は過去最高を更新しています。
しかし、その一方で、日本人の私たちはどうでしょうか?
日本人の年間休日は、欧米諸国に比べて少ない傾向があります。さらに、給料はなかなか上がらず、物価は上昇の一途をたどっています。
これでは、まとまった休みを取って旅行に行くことなど、夢のまた夢です。
ようやく休みが取れても、観光地は外国人観光客でごった返し、どこに行っても人だらけ。宿泊費も食費も高騰し、ゆっくりと観光を楽しむどころではありません。
お金のない日本人の憂鬱「日本旅行」は夢のまた夢
年金をもらっても年金だけでは暮らせない。60代、70代になっても働く日本人。
「せっかく日本に住んでいるのに、国内旅行も……」
そう思う日本人は少なくありません。私だって、まだ行ったことのない場所や、もう一度訪れたい場所がたくさんあります。
しかし、現実は厳しい。
インバウンド需要の高まりは、観光業界に活気をもたらす一方で、私たち日本人の国内旅行を阻害する要因にもなっています。
・宿泊施設の予約が取りにくい
・宿泊費の高騰
・交通機関の混雑
・観光地の混雑と物価高
・食事のための行列
これらの問題は、私たちが国内旅行を諦めざるを得ない状況を生み出しています。
外国人観光客への感謝とおもてなし
もちろん、インバウンドは日本の経済にとって重要な要素です。外国人観光客の方に日本旅行を楽しんでいただきたいという、感謝の気持ちを忘れてはいけません。
コロナ過の時の日本の観光地の閑散とした状況に比べたら、とてもありがたいことです。
しかし、その恩恵を享受するのは一部の事業者だけで、多くの日本人は蚊帳の外。
これでは、まるで自分たちが「おもてなし要員」として、いるだけのような感じがするのです。
「ニッポン再発見」
政府は、日本国内の魅力を発掘し、観光客を誘致する政策を掲げています。
しかし、その恩恵を受けるのは、外国人観光客ばかりではなく、私たち日本人も、もっと自由に旅を楽しめる環境が必要です。
そのためには、
・休暇取得の促進
・給与水準の向上
・地域観光の振興
外国人観光客と日本人のための日本作りといった対策が不可欠ですが、それって誰がやるの?もちろん素晴らしい日本に住む私たち日本人です。
まとめ
日本は素晴らしい!日本に住んでいるならいつでも行ける?
しかし、時は過ぎていく。
日本人がもっと気軽に国内旅行を楽しめるようになり、日本の素晴らしさを再発見できるようにするにはどうすればいいのだろう。
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