「理屈」を捨てた者だけが、新しい扉を開けられる
「ネットで稼ぐ」――。
今の時代、指先一つで世界とつながり、収益を得られる手段はいくらでも転がっています。しかし、その扉を実際に押し開き、中に入り続けられる人は、どれほどいるでしょうか。
私がその扉をこじ開けたのは、50代半ばで無職になり、61歳の時に手元の年金が「月9万円」と知った時でした。
その時、私の中に湧き上がったのは、冷徹な計算ではなく、どこか「狂ったほど」の切実なエネルギーでした。
理屈で考えれば、60代から海のものとも山のものともつかないアドセンスやアフィリエイトの世界に挑むなど、無謀だったかもしれません。しかし、その「正気ではいられないほどの危機感」こそが、私を突き動かす唯一の燃料だったのです。
「稼ぐ」という戦場、「趣味」という安らぎ
あれから10年以上が経ち、70代になった今、私はYouTubeという新しい表現の場に立っています。そこで改めて痛感しているのは、「ネットでお金を稼ぐ」という行為の凄まじい大変さです。
収益を目指すなら、自分勝手な発信は許されません。読者や視聴者が何を求めているのかを冷徹に分析し、数字に一喜一憂し、改善を繰り返す試行錯誤が求められます。
これは、生半可な気持ちでは太刀打ちできない「仕事」としての顔です。
一方で、もしあなたが「趣味」として取り組むのであれば、そこまでの狂ったエネルギーは必要ないかもしれません。自分が楽しいと思うことを形にし、誰かとつながる。それだけで人生の彩りは豊かになります。
行動するという「最大の難所」
しかし、趣味であれ実益であれ、共通して立ちはだかる最大の壁があります。それは「行動する」という一点です。
VrewやCanvaといった便利なツールが無料で手に入る今、始めようと思えば誰でも始められます。しかし、実際に手を動かし、設定の難しさにGeminiと対話しながら食らいつき、1年間継続できる人は、100人のうち一人もいないのが現実です。
「行動する」という行為は、それ自体がすでに「普通」の枠をはみ出した、少しだけ「くるった」エネルギーの証明なのです。
50代、60代のあなたへ
年金への不安、将来への焦り。それは、あなたの中に眠る「狂ったほどのエネルギー」を呼び起こすための、天からの合図かもしれません。
私は、月9万円の年金を支えに、ネットの世界で自分自身の場所を切り拓いてきました。70代になった今も、動画作りに没頭できるのは、あの時奮い立たせた「狂気」がまだ私の中に残っているからです。
賢く「なるほど」と納得して終わるのは、もうおしまいにしませんか。
たとえ周りに「そんな歳から何をしているんだ」と笑われても、自分の中に芽生えた小さな熱狂を信じてみる。
「正気」を少しだけ脱ぎ捨てて、一歩踏み出した先にしか見えない景色が、このネットの海には確かに存在しています。
【編集後記】
ネットで稼ぐことは、楽ではありません。でも、それを通じて得られる「自分の力で生きている」という実感は、どんな年金よりも私たちの心を支えてくれます。
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